NTT社長「光コラボで面白いものが出てくる」 稼ぎ頭のドコモが変調、どうするNTT(下)
―光コラボを公表後、どれくらいの問い合わせがきているのか。
400社を超えている。既存の通信事業者以外からの問い合わせが多い。NTT東日本、西日本と具体的な話が進展しているのは、携帯事業者やISP(インターネット接続事業者)といった通信系だ。その次のステップでは新規プレーヤーが現れて、従来のサービスの価値を高める取り組みや、通信事業者を捲き込むサービスが出てくることに期待している。本質的にやりたいのはここだ。瞬間風速的なものではなく、中期的に見ていただきたい。面白い取り組みも出てくる。
――当初、この12月にサービスを提供する予定だった。遅れた理由は?
理由は複合的なものだ。誰が悪いとか、そういうことではない。NTT東西がさまざまな準備に時間がかかったことも事実。総務省の特別部会もここまでじっくりと(議論を)やるとは思わなかった。
ただ、1カ月や2カ月の遅れで致命傷になることはない。ドコモだけでなく、パ-トナーが販売できる体制を2月までに整えたい。ひょっとしてドコモは早くできるかもしれないが、そろってやれるほうがよいだろう。
保険会社もパートナー
――固定回線は解約されにくい。陣取り合戦が激化するのではないか。
第1次の獲得競争は起きるだろうが、それだけでは終わらない。たとえば、異業種のプレーヤーがドコモ光を含めた形でサービスを提供することがあってもいい。固定と移動にプラスアルファした形のサービスがあってもいい。
料金の割引だけではない。たとえば、生命保険会社が健康管理や食事管理をセットにして、モバイルと光回線も活用するとしたら、かなり大きなサービスになる。ドコモを含めてBtoBでやってもいい。逆に、携帯事業者が保険ビジネスと組み合わせてもいいだろう。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら