有料会員限定

領土交渉は経済協力次第 ロシアと日本

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小

特集「失速は避けられるか」の他の記事を読む

12月15、16日にロシアのウラジーミル・プーチン大統領が来日し、安倍晋三首相と会談した。

「解決にはまだまだ困難な道が続く。まずはしっかりとした大きな一歩を踏み出すことができた」

16日の共同記者会見で安倍首相はこのように述べた。北方領土問題解決への期待が高まっていたが、人道上の配慮に基づく元島民の訪問や4島における共同経済活動を行うための特別な制度について交渉を開始すると合意しただけで、大きな前進はなく終わった。

安倍首相とロシアのプーチン大統領(右)の会談は前進なく終わった(SPUTNIK/時事通信フォト)

安倍首相は2012年末から、プーチン大統領(08~12年は首相)は00年から、それぞれ最高権力者の地位にある。ロシア側調査の信頼性を疑う声はあるが、世論調査による支持率は共に高い。政治基盤の強いトップが両国にそろい、かつ日ロ関係に強い関心と利害を持つ米国が大統領交代というタイミングだ。そうしたまれに見る交渉の好機に、懸案である北方領土交渉前進への期待も高かった。

17年は12月会合を出発点に、平和条約締結や領土交渉進展にどこまでつなげられるのかが問われるが、難航しそうだ。

関連記事
トピックボードAD