シングルにとっての最大のメリットは「自由」。だが、それは経済上の「不安」と背中合わせだ。限られた資金で将来のリスクに賢く備えるためのメニューとは。
フェリーチェプラン代表取締役(ファイナンシャルプランナー):田中香津奈
現代日本では男女を問わず、結婚は人生の選択肢の一つでしかなくなった。親や世間の圧力で不本意な結婚を迫られるといったことは少なくなっている。ただ、それには十分な経済力という裏付けが必要だ。
さまざまなシングルから資産運用の相談を受けていると、彼ら、彼女らにとって35歳が一つの節目になっていると感じる。結婚せず、一人で生きていくための備えを、この時期から始める人が多いようだ。
この年齢は、会社員にとっては転職のラストチャンス。また2004年の改正労働者派遣法の施行により急激に増加している派遣社員にとっては、35歳を過ぎると仕事の選択肢の幅が狭くなるという現実がある。自分一人で生きていくためには、リスクへの対策を入念にとっておく必要がある。
派遣社員の年収は平均で280万円程度といわれる。この金額を出発点に、シングルのためのリスクヘッジ法を提示しよう。
4つのリスクに預貯金と保険で備える
シングルが備えるべきリスクとして考えねばならないものは、主に四つある。
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