INTERVIEW [ビジネス界の歴史通が語る日本史] ライフネット生命保険 会長 出口治明
世界が日本という国に大きな関心を向けたきっかけをご存じですか。それは戦国時代だった1500年代前半、世界遺産にも指定された石見銀山(島根県)から銀が大量に出るようになったからです。
日本には四季折々、気候にも恵まれ、コメに野菜、魚と豊富。自分たちで住むぶんにはとてもよかった。でも、外国から見れば、日本特産の「世界商品」がなかった。ですから、わざわざ日本に交易を求めてくる理由がなかったのです。
銀という世界商品が採れることがわかって状況は一変、当時、世界で流通した銀の3分の1が石見産だったといいます。だから世界の国々は、日本を目指した。ポルトガルやスペイン、ネーデルランド、中国など、外国の商人やキリスト教宣教師などが日本を訪れるようになった。それが室町時代後期、戦国の安土桃山の頃なのです。
世界からの大波が押し寄せる一方で、国内では下克上の時代だった。要は実力本位ということ。そんな激動の時代には、傑出した人物が現れます。それが織田信長です。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら