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世界史の中で日本を見る 面白いのはやはり信長

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INTERVIEW [ビジネス界の歴史通が語る日本史] ライフネット生命保険 会長 出口治明

でぐち・はるあき●1948年生まれ。京都大学法学部卒。ライフネット企画(現・ライフネット生命)を設立、2013年から現職。『「全世界史」講義』など歴史に関する著作多数。

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世界が日本という国に大きな関心を向けたきっかけをご存じですか。それは戦国時代だった1500年代前半、世界遺産にも指定された石見銀山(島根県)から銀が大量に出るようになったからです。

日本には四季折々、気候にも恵まれ、コメに野菜、魚と豊富。自分たちで住むぶんにはとてもよかった。でも、外国から見れば、日本特産の「世界商品」がなかった。ですから、わざわざ日本に交易を求めてくる理由がなかったのです。

銀という世界商品が採れることがわかって状況は一変、当時、世界で流通した銀の3分の1が石見産だったといいます。だから世界の国々は、日本を目指した。ポルトガルやスペイン、ネーデルランド、中国など、外国の商人やキリスト教宣教師などが日本を訪れるようになった。それが室町時代後期、戦国の安土桃山の頃なのです。

世界からの大波が押し寄せる一方で、国内では下克上の時代だった。要は実力本位ということ。そんな激動の時代には、傑出した人物が現れます。それが織田信長です。

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