有料会員限定

火花散らす異業種ホテル 高級フレンチから不動産業まで

✎ 1〜 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 6 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小

京都から電車で1時間強。決してアクセスがよいとはいえない奈良県明日香村の近隣に昨年9月、高級フランス料理を提供するホテルがひっそりと開業した。

「オーベルジュ・ド・ぷれざんす桜井」と名付けられたこのホテル(写真1)を運営するのは、「リストランテASO」など高級フランス料理店を手掛ける、ひらまつだ。オーベルジュとはフランス語で「宿泊施設のあるレストラン」を意味する。

[写真1]
ランス料理を武器にオーベルジュの開業攻勢へ

特集「ホテル激烈」の他の記事を読む

同ホテルは奈良県が今年4月に開業を予定する、農業と調理技術の研鑽を目指す研修教育施設の一つ。運営をひらまつが受託している。ひらまつが得意とする高級フランス料理と宿泊がセットになっており、ツインルームが1泊2.3万円、食事を含めれば5万円以上と決して安くはない。服部亮人・取締役ディレクタージェネラルは「レストランで培ったブランドやサービス力を宿泊の分野でも拡大する」と意気込む。

ひらまつは奈良を皮切りに、7月に賢島(三重)、9月に熱海(静岡)、12月に箱根仙石原(神奈川)と三つのホテルを稼働させる計画を立てる。いずれも客室数は10室前後と小ぶりだ。まずはブランドを確立し、将来的には東京や大阪などで都市型ホテルの開業を目指す。10年間で300億円の売上高をたたき出す野心的な目標を掲げている。

関連記事
トピックボードAD