空室を効率よくさばきたいホテル側の需要と、ネットで簡単に宿を見つけたい消費者ニーズの双方を取り込み成長してきたのが、ホテルや旅館と宿泊客を仲介するオンライン旅行会社(OTA)だ。
国内は楽天の「楽天トラベル」とリクルートグループの「じゃらんnet」が長らく2強だ。ここに迫ろうと勝負に出たのがヤフー。2015年12月に高級ホテル・旅館や高級飲食店予約に特化した「一休」を約1000億円で買収し、完全子会社化する方針を発表。ヤフーの「Yahoo!トラベル」は、出張など日常使いのホテルが中心であるため、手薄な高価格帯の充実を図る。
市場調査を手掛けるヴァリューズの推計によると、15年12月にサイトを訪問したパソコンユーザーは楽天トラベルがトップの995万人、じゃらんnetが778万人。3位のYahoo!トラベルに18位の一休を加えると720万人となり、じゃらんnetの背中が見えてくる。
ただし空前の好況下、OTAではサイトに掲載する部屋の確保に苦慮するところも増えている。
空室が特に減っているのが、外国人旅行客の宿泊が多い東京、大阪、京都の3都市だ。あるOTAの幹部は「ブランド力のある一部の高級ホテルでは、OTAにあまり部屋を出さなくなったところもある。掲載件数の確保には苦労している」と明かす。
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