不動産大手、森トラストがホテル開発を加速している。沖縄の2カ所と長野県の白馬にリゾート地を取得。都心では2019年に虎ノ門パストラル跡地の再開発が控える。グループのホテル戦略を指揮する伊達美和子・森トラスト・ホテルズ&リゾーツ社長に聞いた。
これから日本のホテルは変わっていきます。グローバルで見れば、ホテルは間違いなく成長産業。世界の旅行人口は00年の6.7億人から14年には約11.3億人に急増した。これまで日本がその成長を取り込めなかっただけです。
ビザ発行要件緩和などの政策によって、日本にようやく“観光革命”が起きた。その中でいかに早く設備投資をして、受け入れ体制を作っていくか。実は日本人の宿泊客はすでに減り始めています。しかしそれはホテルに新しい付加価値がなかったから。ホテルには失われた20年の間にほとんど投資されなかった。自動車も携帯電話も、新しい商品を出すから新しい消費が生まれる。ホテルも新しい商品を提供できれば、世界の伸びる市場を取り込むことができます。
ホテル特化型REITも設立
1年ほど前から、次は地方だと感じて案件を仕込んできました。それが今回発表した沖縄と白馬。国内には滞在型のビーチリゾートは少ないし、スキーは外国人客から根強い人気があります。デベロッパーとして開発して、魅力を高めるためにホテルを運営する。開発を増やしているのは、当社のこのビジネスモデルが確立してきたという手応えもあります。
不動産会社からすれば、いま旬といわれる所に出るのでは遅い。都心のほか、地方にも魅力的な場所はまだまだありますよ。ただ地方の場合、世界遺産や豊かな温泉といったキラーコンテンツがあることが条件になります。当社は12年からホテル開発や改装を本格化させ、16年には売り上げが12年比で約1.5倍になる見通し。さらに22年には同2.5~3倍にしたい。新規開発がもっと増える可能性もあります。
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