やたら押しが強く、声が大きい。金回りがよく、自信満々。そんな中国人とも、つぼを押さえて付き合えば百戦危うからず。歴史と文化を学んだうえで、彼らの頭の中をのぞいてみよう。
毎年のことだが、8月15日の終戦記念日が近づくと中国との関係はクローズアップされる。終戦70周年の今年はなおさらだ。中国が対日戦勝記念日と位置づけている9月3日には、北京で大規模な軍事パレードが行われる。それに向け、中国では官製メディアが抗日戦争の回顧キャンペーンを展開中だ。
経済面でも話題は尽きない。7月には上海株が急落。かねて景気悪化が伝えられていただけに、いよいよ中国経済がハードランディングするのかと身構えた人も多いはずだ。
歴史問題や尖閣諸島をめぐって日中関係は緊張をはらむが、東京や大阪の繁華街には中国人旅行客があふれている。「爆買い」は、日本人の中国への意識をかなり変えるだろう。海の向こうの存在でしかなかった中国人が、「お客」として目の前に現れたことのインパクトは大きい。
親しみは感じないが お互いの重要性は理解
しかし、これらの出来事を矛盾なくつなげて理解するのは簡単ではない。歴史問題で日本に厳しい見方をしているうえ経済的には勢いを失ってきたはずの中国人が、なぜ日本にわざわざ来て散財するのか。それぞれのニュースをいくら細かく分析しても、こうした大きな問いへの答えは出ない。
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