「爆買い」をきっかけに、中国人の存在が一段と身近なものになってきた。いろいろ違和感はあるにせよ、うまく付き合えばお互いにメリットがある。そう感じた人も多いのではなかろうか。ではいったい、中国の人たちはどんな発想をしているのか。どうやったらスムーズにコミュニケーションできるのか。長年の中国ビジネス経験で培った中国人と付き合うコツを全公開する。
その1 リスクヘッジこそが人生だ
中国人の生き方の根っこにあるのはリスクヘッジの発想だ。国家や会社は頼りにならない。過去の歴史でも、個人から搾取こそすれ、本気で守ってはくれなかった。だから中国人は世の中の仕組みを利用はするが、本気で信じはしない。一つの組織や派閥、思想といったものにドップリつかると変化に対応しにくいから、中国人は物事を分散させ、集中させないことでリスクを減らそうとする。
だから収入源を一つにしない。夫婦共働きは当たり前だし、本業以外にマンション経営、株式投資、ネットショップの経営などもする。退勤後や週末に家庭教師や語学教師をやる若手社会人も多い。子供を海外留学に出すのも地域的な分散を図るリスクヘッジの意味がある。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら