有料会員限定

中国は覇権を握れるか? 米欧アジアの識者に問う

✎ 1〜 ✎ 5 ✎ 6 ✎ 7 ✎ 最新
拡大
縮小

経済成長のスピードが緩やかになったとはいえ、世界における中国の存在感が高まるのは必至だ。経済関係が強固になれば、政治とのかかわりも当然増える。世界の国々は中国といかに付き合うのか。それぞれ中国との関係性が異なる、米国、英国、ドイツ、ベトナム、そして韓国の識者に話を聞いた。

 米国  AIIB不参加は政府のひどい失態

「中国は米国に代わる超大国になるのか」──。今年4月、米国の世論調査機関ピュー・リサーチ・センターは全世界にこんな問いを投げかけた。結果は、回答した4万人以上のうち48%が「中国は米国に今後取って代わる、あるいはすでに取って代わった」と答え、35%が「米国は中国に取って代わられることはない」との反応だった(図表1)。遅かれ早かれ、中国が現在の米国の座を奪うとの認識が世界に広がっている。

[図表1]
拡大する

特集「中国人の攻略法」の他の記事を読む

だが、米中関係や安全保障に詳しい、米シンクタンク・カーネギー国際平和財団のダグラス・パール副所長は軍事力の観点から反論する。

米国の軍事力は圧倒的 中国には断固動じない

CIAにも在籍したアジア外交の大家 ダグラス・パール

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
猛追のペイペイ、楽天経済圏に迫る「首位陥落」の現実味
猛追のペイペイ、楽天経済圏に迫る「首位陥落」の現実味
ホンダディーラー「2000店維持」が簡単でない事情
ホンダディーラー「2000店維持」が簡単でない事情
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内