経済成長のスピードが緩やかになったとはいえ、世界における中国の存在感が高まるのは必至だ。経済関係が強固になれば、政治とのかかわりも当然増える。世界の国々は中国といかに付き合うのか。それぞれ中国との関係性が異なる、米国、英国、ドイツ、ベトナム、そして韓国の識者に話を聞いた。
米国 AIIB不参加は政府のひどい失態
「中国は米国に代わる超大国になるのか」──。今年4月、米国の世論調査機関ピュー・リサーチ・センターは全世界にこんな問いを投げかけた。結果は、回答した4万人以上のうち48%が「中国は米国に今後取って代わる、あるいはすでに取って代わった」と答え、35%が「米国は中国に取って代わられることはない」との反応だった(図表1)。遅かれ早かれ、中国が現在の米国の座を奪うとの認識が世界に広がっている。
だが、米中関係や安全保障に詳しい、米シンクタンク・カーネギー国際平和財団のダグラス・パール副所長は軍事力の観点から反論する。
米国の軍事力は圧倒的 中国には断固動じない
CIAにも在籍したアジア外交の大家 ダグラス・パール
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