今年6月27日。福岡・博多港に巨大な客船が突如として現れた。「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」と名付けられたその船は総重量16.7万トン、全長約350メートルと、客船としては世界で2番目の規模を誇る。日本に寄港した客船の中では過去最大だ。
この日が日本初寄港だった船からあふれ出てきたのは、4150人の中国人観光客。東シナ海クルーズツアーの参加者たちで、全乗客の9割以上を占めていた。
実は今博多港には、中国発のクルーズ船がひっきりなしに押し寄せている。同港によれば、外航クルーズ船の寄港回数は、昨年の99回から今年は276回まで爆発的に伸びる見込みだ(7月1日時点の予定)。その大半は上海発で、今年は約50万人もの中国クルーズツアー客が福岡に上陸する。
今年1~6月の訪日外国人旅行者数は過去最高の914万人を記録した。現在のペースでいけば、年間の訪日外国人旅行者数は1800万人前後となる見通しで、これも史上最多。45年ぶりに訪日外国人数が出国日本人数を上回るという象徴的な年になりそうだ。
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