有料会員限定

爆買い旅行者の正体 銀座が中国人でごった返す理由

✎ 1〜 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 10 ✎ 最新
拡大
縮小

今年6月27日。福岡・博多港に巨大な客船が突如として現れた。「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」と名付けられたその船は総重量16.7万トン、全長約350メートルと、客船としては世界で2番目の規模を誇る。日本に寄港した客船の中では過去最大だ。

世界第2の規模を誇る「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」(左)。クルーズ客を歓迎する「ドラッグオン」の店先(右下)

特集「中国人の攻略法」の他の記事を読む

この日が日本初寄港だった船からあふれ出てきたのは、4150人の中国人観光客。東シナ海クルーズツアーの参加者たちで、全乗客の9割以上を占めていた。

実は今博多港には、中国発のクルーズ船がひっきりなしに押し寄せている。同港によれば、外航クルーズ船の寄港回数は、昨年の99回から今年は276回まで爆発的に伸びる見込みだ(7月1日時点の予定)。その大半は上海発で、今年は約50万人もの中国クルーズツアー客が福岡に上陸する。

今年1~6月の訪日外国人旅行者数は過去最高の914万人を記録した。現在のペースでいけば、年間の訪日外国人旅行者数は1800万人前後となる見通しで、これも史上最多。45年ぶりに訪日外国人数が出国日本人数を上回るという象徴的な年になりそうだ。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
Netflixが日本での「アニメ製作」を減らす事情
Netflixが日本での「アニメ製作」を減らす事情
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内