銀座や秋葉原で群れを成す中国人観光客たち。免税店での“戦利品”を小脇に抱える彼らの心理を、旬のキーワードから探る。
KEYWORD
微信(ウェイシン/WeChat)
東京や大阪の街を歩く若い中国人観光客がしきりに見ているスマートフォンのアプリがある。メッセンジャーアプリ「LINE」の“中国版”といわれる「微信(WeChat)」だ。中国の若者の間で大流行し、今年3月末時点で月間アクティブユーザー数は5億4900万人に達した。2億1100万人(今年6月実績)を抱えるLINEの2倍以上だ。
日本の若者は食事や旅行に行くと、きれいな景色や美味しそうな食べ物の写真をフェイスブックやツイッターに投稿する。それと同様に、中国人は「朋友圏」と呼ばれる微信のタイムラインに写真を投稿し、友人たちと共有する。訪日客であれば、日本での体験を微信上で随時、発信するというわけだ。中国・四川の大学生Aさんによると、「友人の写真を見て日本旅行を決めた、という人が周囲にたくさんいる」。
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