日本企業に外国人が就職することは珍しくなくなった。特に目立つのが中国人だ。やる気の高さや積極性を買って採用する企業も増えている。ただ、日本企業で働く現役の中国人社員10人に聞くと、まず噴出したのは職場への不満だ。
「回りくどい言い方をやめてほしい」。大手化学メーカーに勤めるAさんは入社から3年が経つが、日本独特の「察する」文化に慣れない。ある日同僚と打ち合わせをしていると、上司に「キリのいいところで来て」と言われた。Aさんは「都合のいいときに来て」と解釈し、打ち合わせ後に上司の元へ向かった。するとそこには不機嫌な上司。「すぐに来い」というのが本意だったのだ。
ITベンチャー勤務のBさんは、日本人の友人を遊びに誘うと「行きたいんだけど……」と言われ、「行きたいのか、行きたくないのかはっきりして」と感じた経験を思い出す。その後は、真意がよくわからないときは無理に推察しようとせず、その場で相手に確認するという。
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