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アップルは甦るのか “聴き放題"が本格上陸

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新たにストリーミング型で参入。かつての盟主が音楽業界をかき乱す。

アップルは6月8日のイベント「WWDC」で、アップルミュージックを大々的に発表した(getty Images)

6月30日、米アップルは定額制音楽配信サービス、「アップルミュージック」をスタートさせた。定額制音楽配信とは、月に決まった料金を支払えば、カタログにある楽曲が“聴き放題”になるビジネスモデルだ。

これまでのように、曲をいちいち端末に「ダウンロード」して、保存するやり方ではない。ネットに常時接続されたスマートフォンなどで、クラウド上にある楽曲データにアクセスし、受信と同時に再生もすることから、「ストリーミング(逐次再生)」型のミュージックと呼ばれる。

日本では同時期、サイバーエージェントなどが出資する「AWA」、LINEやソニー・ミュージックエンタテインメントなどが出資する「LINEミュージック」が始動(図表1)。にわかに“ストリーミング・ミュージック元年”の様相を呈し始めた。

[図表1]
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今度は挑戦者のアップル

ストリーミング型の音楽配信については、英スポティファイが2008年に始め、欧米で定着。が、日本ではNTTドコモの「dヒッツ」などがあったが、なかなか普及しなかった。アーティストや音楽レーベルなど著作権者が乗り気でなかったためだ。

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