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本気で海外に取り組むレコード会社がない 対談 Taku Takahashi×山口哲一

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定額型ストリーミング配信に、日本の音楽業界は適応できるのか。音楽産業を熟知した2人が対談した。

山口哲一(音楽プロデューサー)、Taku Takahashi(DJ・音楽プロデューサー)(撮影:今 祥雄)

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山口(以下、) Takuさんはm‐floでアーティストとして成功し、プロデューサーとしても実績がある音楽家です。同時にブロックFMというラジオ型ストリーミングを手掛けています。欧米にはドクター・ドレのような例がありますが、日本では第一線の音楽家で実業もやる人は少ない。

Taku(以下、T) ブロックFMを立ち上げたのは、日本が不景気なせいで音楽産業も守りの姿勢に入ってしまったことが背景です。世界に通用する面白いアーティストを紹介しようと思ってラジオ局に新しい番組を持ちかけたのですが、「スポンサーはつきますか?」と。なら自分で始めちゃえ、という経緯です。

 世界では定額ストリーミングサービスが主流。日本も今年になって立て続けに始まりました。欧米に比べると3~4年遅れていますが。

T ユーザー基盤を持つLINEミュージックが成功しそうだと僕は思っています。ただ、いまだにジャニーズの楽曲がiTunesで買えないような状態からいきなりストリーミングにいくのは、1年生をやらずに2年生をやるようなもの。

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