読者が信頼できる専門家を選ぶ場合、3種類の専門家がいることを理解しておく必要がある。
第一は、短期的、すなわち数日から2~3カ月の分析に長けた専門家だ。こういう人はジャーナリストに多い。
第二は、長期的、すなわち数年から数十年の流れを見る専門家だ。学者がこの役割を担っている。
第三に、数カ月から5年くらいまでの中期を見通す専門家がいる。実はこの中期分析がいちばん難しいのである。こういう専門家は、インテリジェンス機関やシンクタンクに多い。まれにジャーナリストや大学教授でも、中期分析に長けている人がいる。
筆者自身も中期分析の専門家だ。中期分析がどういうものであるかについて、まず具体的な例を示し、それに即して、分析の技法や、中期分析の特徴について記したい。この技法を身に付けると、会社や役所の派閥抗争や近未来の業績について、正確な見通しを立てることができるようになる。筆者が最も得意とする分野はロシアなので、最近の日ロ関係で起きた、重要な事件を研究材料にする。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら