有料会員限定

最近の日ロ関係から見る中期分析の特徴と技法 職場などで役に立つ「中期分析」の方法(1)

✎ 1〜 ✎ 22 ✎ 23 ✎ 24 ✎ 最新
拡大
縮小
訪日したロシアのナルイシキン下院議長。安倍首相と会談したが、プレス撮影はなかった。(時事)

読者が信頼できる専門家を選ぶ場合、3種類の専門家がいることを理解しておく必要がある。

第一は、短期的、すなわち数日から2~3カ月の分析に長けた専門家だ。こういう人はジャーナリストに多い。

第二は、長期的、すなわち数年から数十年の流れを見る専門家だ。学者がこの役割を担っている。

第三に、数カ月から5年くらいまでの中期を見通す専門家がいる。実はこの中期分析がいちばん難しいのである。こういう専門家は、インテリジェンス機関やシンクタンクに多い。まれにジャーナリストや大学教授でも、中期分析に長けている人がいる。

筆者自身も中期分析の専門家だ。中期分析がどういうものであるかについて、まず具体的な例を示し、それに即して、分析の技法や、中期分析の特徴について記したい。この技法を身に付けると、会社や役所の派閥抗争や近未来の業績について、正確な見通しを立てることができるようになる。筆者が最も得意とする分野はロシアなので、最近の日ロ関係で起きた、重要な事件を研究材料にする。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
伊藤忠が「8時前出社」導入で出生率急上昇のナゼ
伊藤忠が「8時前出社」導入で出生率急上昇のナゼ
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内