2007年。米陸軍の一員としてイラクで勤務していたポール・シャール氏は、地雷処理班の到着を待っていた。やがて到着したトラックに載せられていたのは、キャタピラーで動くロボット。初めて見た「地雷除去ロボット」に、シャール氏は未来の戦場を予感した。
シャール氏は現在、ワシントンDCにあるシンクタンク、新米国安全保障センター(CNAS)で働く。ロボット技術が将来の戦争にもたらす影響を研究するプロジェクトのリーダーだ。特に重視しているのがドローン(無人航空機)。「ドローンこそゲームチェンジャーだ」とシャール氏は熱を込める。
ドローンは米国内の基地など遠隔地から操縦される。パイロットが搭乗していないことの危険性を憂う声は絶えない。たとえば誤爆だ。ドローンによる攻撃を調査した国際連合の特別報告書によれば、04~13年の10年間で、パキスタンにおいてドローンの攻撃により2200人以上が死亡したが、そのうち400人以上は一般市民だったという。
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