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アジアで広がるテロ危機 「イスラム国」の世界戦略

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直接統治、フランチャイズ化、一匹狼型テロを使い分ける

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(左:AP/アフロ、右:ロイター/アフロ)

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イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の勢いが止まらない。

2月15日、ISはリビア・トリポリの海岸でキリスト教の一派コプト教の信者21人を殺害する映像を公開、「われわれはローマを征服する」と宣言した。リビアと地中海を挟んだ向かいに位置するイタリアは、「かつてないほど明白なテロの危機に直面している」と警戒心を強める。

ISの脅威拡大は疑いようがない。問題は今後どこまで広がるかだ。

中東・北アフリカ

現在ISが支配下に置くシリア・イラクの一部地域と隣接するヨルダン、レバノン、イスラエルやパレスチナなどは、ISが「直接統治を進めよう」と考えているエリアである。ISはこれらの地域でイスラム教スンニ派とシーア派の宗派抗争をあおり、国内の分裂を促すことで政権を動揺させ、支配領域の拡大を狙っている。

そこでこれらの地域では、指導者の暗殺や政府施設・治安部隊に対する爆弾テロ、また場合によっては武装した集団による襲撃など、組織的で大規模なテロ攻撃が予想される。

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