イムラ封筒が好調、デジタル時代にナゼ?

売り上げ増加で3期連続の増益が確実

国勢調査が追い風?

ちなみに、官公庁などを中心とする消費増税前の駆け込み需要については、4月以降の反動減もあったが、「差し引きではプラス」(イムラ封筒)という。前期、今期と特需が相次いだ同社にとって、来期以降も”特需頼み”が続く状況は変わらない。封筒需要は下げ止まったとはいえ、拡大は見込めないからだ。

事業環境の好転が期待しにくいこともあり、業績悪化時に行った賞与削減について、削減幅を縮小しつつも継続している。幸い、来年は5年に1度の国勢調査が予定されており、これに伴う特需があれば15年度の業績のプラス要因となりそうだ。

軽包装材の一つとして扱っている封筒用エアークッション(写真はイムラ封筒のホームページより)

市場規模が横ばいにとどまる中、イムラ封筒としては今後もこうした特需を着実に取り込みつつ、封筒の技術を生かした包装資材に参入するなど、周辺分野の開拓にも力を入れている。

だが、持続的な成長が見込める周辺分野は、そう簡単に見当たるものではない。当然ながら、追い風も願えば吹くものではない。詰まるところ、強みである技術力やオーダーメイド需要に応える少量多品種への対応力などを武器に、現在20%強の市場シェアを地道に引き上げていくのが最善策といえそうだ。

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
  • コロナ後を生き抜く
  • iPhoneの裏技
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
地銀 最終局面<br>首相が追い込む崖っぷち

遅々として進まなかった地銀再編。しかし菅義偉首相は明確に踏み込みました。全国の地銀はどう動くのか、現状を徹底取材。今後起こりうる地銀再編を大胆予測。さらにビジネスモデルや行員の働き方にも注目し、地銀が生き残る道について探りました。

東洋経済education×ICT