アルジェリアの高速道路建設が頓挫、鹿島が被る巨額損失

拡大
縮小


 今後は鹿島や大成を中心に、業績への影響が避けられまい。アルジェリアの延期が響き、10年度中に数百億円の工事損失引当金を積む、との観測が根強い。それでも最終見通しを変えないのは、不動産売却で益出しをすると同時に、海外関連のウミを一気に出す公算が高いからだ。

前期には鹿島や大林組がドバイの鉄道工事で赤字が表面化。同じドバイの建築工事で失敗した大成や清水建設を含め、日本のゼネコンが海外で“大火傷”をする大型案件が後を絶たない。中東・北アフリカで展開する日揮など、エンジニアリング会社が現地で損失を被った話は、近年聞かない。違いは単に交渉力に起因するだけなのか。アルジェリアの一件は経営体質を洗い直す奇禍とすべきであり、鹿島経営陣の「責任論」に発展する事態も想定される。

◆鹿島の業績予想、会社概要はこちら

[+画面クリックで詳細チャートを表示 <会員登録(無料)が必要です>]

(古庄英一 =週刊東洋経済2010年12月11日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT