ビジネスチャンスを狙って起業してほしくない--牧野正幸・ワークスアプリケーションズCEO(第5回/最終回)

ビジネスチャンスを狙って起業してほしくない--牧野正幸・ワークスアプリケーションズCEO(第5回/最終回)

--経済が伸び悩む日本において、大企業は現在の組織対応で生き延びていけるでしょうか。

5兆円の売り上げを誇る、ある大企業の経営者が「うちの会社は何もしないと自動的に2500億円ずつ売り上げが消えていく」とおっしゃっていました。毎年5%分の新規事業を創出しないと売り上げは横ばいになるそうです。それが精いっぱいであり、十分なイノベーションだと思います。

もちろん、日本航空などの場合は革新をせざるをえないですけど、広範囲なマイナスも生じるはずです。

たとえば、国家も自民党がなかなか変わることができず民主党に政権が渡りましたが、今のところマイナスだらけです。大企業も国家と同じで、イノベーションをするに当たってはとてつもない難しさがあります。

経営者もバトンタッチしてきた中で、今までの流れを否定しなければいけないとなると簡単にはできません。従来の組織力と文化の延長線上でゆっくり改善していくしかないと思います。

当社の場合は、創業から間もないですし、放っておいてもマイナスになる売り上げはまだ1つもありません。イノベーション型の事業なのでまだまだ伸びていけますが、いずれ創業者がいなくなる頃には現在の大企業のような状況がやってくるでしょう。

いくらDNAを植え付けても同じようにはできないので、次の経営者が持っていきたい方向に持っていけばいいと思っています。

イノベーションを続けてもいいですし、業務効率を上げるのもアリです。

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