ビジネスチャンスを狙って起業してほしくない--牧野正幸・ワークスアプリケーションズCEO(第5回/最終回)

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--牧野さんが考える経営者の条件とは何でしょう。

イノベーション型企業における経営者の条件であれば挙げられます。まず、起業したい人は起業家に向いていません。起業したい人が起業すると事件を起こすと思うんです。結果的にお金持ちになるのはいいけれど、おカネを稼ぎたいからといって始めると優秀な人は集まりません。

成功する経営者の条件は私にはわかりませんが、ビジネスチャンスを狙っているような人には成功してほしくありません。おカネを目的とした誰でもまねできる事業ならやめてほしいですね。誰が聞いても実現不可能と言われるような、社会貢献性の高い事業に取り組むのが本来の経営者の条件だと思います。

--何のために事業をやっているのか突き詰めて質問すると、答えられない経営者は多いですね。

99%の経営者が答えられないのではないでしょうか(笑)。もともと考えていないんでしょう。友達と創業することになっちゃったとか、人を集めるためにあとから理念やビジョンを作る場合がほとんどだと思いますよ。

(撮影:尾形 文繁)

まきの・まさゆき
1963年2月、神戸市生まれ。株式会社朝日工業、株式会社ソフトエンジニアリング、ITコンサルタントを経て、96年にワークスアプリケーションズを設立、副社長就任、01年代表取締役CEO就任。創業5年でJASDAQ上場。統合基幹業務パッケージソフト市場において国産パッケージで最大手。同社は独自の人事戦略でも多くの注目を集めている。

■CEOへの道は、エグゼクティブ向けの人材会社・経営者JP主催のセミナー「トークライブ・経営者の条件」との連動企画です。
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