「マイルドヤンキー」は単なる情報弱者層

マーケティング対象としては非常に単純

マイルドヤンキーが不思議なのは、そもそも仲間意識が強ければ強いほど、排他的になるはずだ。つまり社会的にはマイノリティになるはずである。だが今、20代の若者からマイルドヤンキー層を抽出すると、30%ぐらいになるという。30%もの単一の傾向を持った集団は、もはやマイノリティではない。

マイルドヤンキーは、自分たちの仲間以外のマイルドヤンキーに遭遇した場合、相手をどう認識するのだろうか。出会っただけで同じ仲間だと認識するのであれば、「絆」もへったくれもない。おそらく仲良くはならないのだろう。つまり島宇宙的な空間を共有する集団が阿寒湖のマリモみたいにどわーっと存在するんだけど、横は何も繋がっていないような状況と言える。

マイルドヤンキー=情報弱者?

実はこのような図式は、今の子どもたちのクラス内の状況と酷似している。つまりマイルドヤンキー化は大人になって醸成されるのではなく、すでにその土壌は中高から存在する。

マーケティング的には、マイルドヤンキーが次世代の主要消費者層になる可能性を秘めているという。IT技術に弱く、SNSを利用して広く社会と接触したがらない層がほぼマイルドヤンキー層に含まれるのだとしたら、マーケティング的には非常に単純である。テレビなどのマスメディアでちょっと仕掛ければ、すぐに乗ってくれる。自動車保険の見直しと言えばすぐ見積もりとってくるし、100万人登録のゲームと言えばいそいそとダウンロードしてくれる。

それはある種の情報弱者層と、イコールなのではないだろうか。つまり日本人はほっとくと、デフォルトでマイルドヤンキー化するということである。

マイルドヤンキーの何が悪いのかと言われれば、イヤ別に悪くないですと言わざるを得ないが、なんだろうねこの失敗感。どこかで何かが起こってこうなったのではなく、これまで何も起こらなかった結果が産んでいる状況のように思えてしまうのだ。

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