カップヌードル「にんにく豚骨」CMがクセになる訳 「家庭教師のトライ」CMは男子中高生にヒット

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トライグループはアニメ『アルプスの少女ハイジ』をモチーフとした『家庭教師のトライ』のCMを2012年より展開している。シリーズ開始当初はハイジやクララなどが物語の中心だったが、近年はYouTuber風のフォーマットやお笑いコンビ・ミルクボーイの掛け合いのパロディーなど、現代のトレンドや旬のネタを取り入れたCMで好評価を獲得。今期は人気の音楽系YouTubeチャンネルを連想させるCMを放送し、同社としては2015年8月後期以来のトップ3入りを果たした。

世代別で男子中高生からのCM好感度がトップ

入会金と授業料1カ月分が無料となるキャンペーンを、ハイジの祖父であるアルムおんじの歌声に乗せて訴求。冒頭は1本のマイクの前にたたずみ、「トライのフルラインナップキャンペーン始めます」とささやくおんじのシルエットが映される。

続けておんじが「♪春のトライはプロの家庭教師 AIとマンツーマンの個別教室」などと歌いはじめ、歌詞に合わせて同社の多彩なサービスが次々に紹介されていく。そして「♪トライ史上初フルラインナップ全力キャンぺーン」と目を閉じて熱唱するおんじの顔がアップになると場面は転換。「夢か」とベッドで目を覚ますおんじの姿と「そのすべてはwebで。」のテロップなどを映して締めくくった。

おんじの伸びやかな歌声はシンガーソングライターの松室政哉によるもので、モニターからは「聞き入ってしまう歌声」「ハイジのおじいさんが今風の歌い方で歌っているのに驚いた」「全シリーズ面白いですが、今回のCMは特にお気に入り」などの感想が目立った。世代別のCM好感度を見ると男子中高生では全3040作品中の1位となり、若年層を意識したクリエイティブがターゲット層の興味喚起につながったようだ。

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