ホンダが「新HV」を発売も、まだまだ遠いプリウスの背中
とはいえユーザーには、フィットHVもインサイトも燃費は同じ。だからこそフィットHVは、「HVで最も価格が安い」ことが訴求ポイントになった。
ホンダは今後も、IMAを搭載したHVを複数、投入していく方針である。ただし、従来の燃費や価格面から大きくブレークスルーすることができなければ、王者プリウスにはとても追いつけまい。HV戦略のもう一つの核となる、中・大型車用のHVシステムの完成も、なかなか日の目を見ないようだ。
先のパリ自動車ショーでは、日産自動車が高級車「フーガ」HVを公開し、HV戦線にいよいよ名乗りをあげた。トヨタも11年に小型車「ヴィッツ」のHV版を投入する予定で、こちらは燃費40キロメートルともうわさされる。このままではホンダが挟み撃ちにされるおそれも出てきた。
(撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済2010年10月16日号)
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