金メダリスト水谷隼「卓球で僕が学んだこと」 人と違う道を選び続けて「オンリーワン」になる

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ユーチューバーになるのだって、生易しくはありません。やり始めたとしても、たぶん壁にぶつかるだろうから、そこで現実の厳しさを学ぶのもいいし、新たに違う道を見つけてもいい。最初からやめたほうがいいよと言ってやらせないよりも、経験を積ませたほうが子どものためになります。失敗が成長につながるから、どんどんチャレンジさせることが大事なんです。

振り返ってみれば、どんなときでも家族だけは僕の味方でした。東京2020大会でメダルを取って、親は手放しで喜び、よくやったと褒めてくれた。また、金メダルを取った後、大勢の方から「おめでとう」というメッセージをもらう中、なぜか妻からは何の音沙汰もなかったんです。僕にメッセージがたくさん来ていると思って遠慮してくれていたのかもしれません。僕のほうから唯一連絡をしたのが、妻でした。妻は、実は試合に勝った瞬間に大泣きしていたそうです。後日、その様子を撮影していた友人の動画で知りました。本当に家族に対して、感謝の気持ちでいっぱいです。学校の先生や保護者の方には、ぜひ子どもが秘めている力を信じて、サポートして、挑戦させてあげてほしいと思います。

水谷隼(みずたに・じゅん)
1989年6月9日、静岡県磐田市生まれ。両親の影響で5歳から卓球を始め、14歳のときにドイツに単身留学、以後、ブンデスリーガ、中国・超級リーグ、ロシア・プレミアリーグに参戦した。北京、ロンドン、リオデジャネイロ、東京と4大会連続でオリンピックに出場。リオデジャネイロ大会では男子団体銀メダル、シングルス銅メダルを獲得。東京大会の混合ダブルスで日本卓球史上初の金メダル、男子団体も銅メダルを獲得した

(文:田中弘美、注記のない写真:今井康一)

制作:東洋経済education × ICT編集チーム

東洋経済education × ICT

小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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