オラクル会長が見せた「クラウドへの本気度」 オラクルオープンワールド2014現地リポート(1)

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さらに、世界的に大ヒットとなったデータベース専用機のエクサデータなどのエンジニアドシステムでは、エクサリティクスのインメモリマシンを発表。オラクルデータベースが従来の10倍以上の抜群の速さで動くようになる。

ほかにソフトウエア・イン・シリコンなどオラクルの技術が格段にパワーアップさせる製品が目白押しだった。最後に火曜日の2回目の講演に期待をもたせる格好で初日のキーノートは閉会となった。

新CEOが語ったこと

さて、初日には、OPNと名付けられるパートナーを招いた基調講演も行われた。オラクルの製品をシステムに組み込んで売ってくれるSIerなどのパートナーを表彰する場でもあるこのセッションは、初日の午後1時から始まり、マーク・ハードとサフラ・キャッツ両CEOも登壇。パートナーへの感謝の言葉とともに、より一層の協力を呼びかけた。

サフラ・キャッツCEO。現状を喜んだ

マーク・ハードCEOは、クラウド部門の成長を強調し、「一緒に新しい市場に入っていきましょう」と、パートナーにクラウドへの積極的な参加を呼びかけた。

また、質問に答えるコーナーを設けたが、まず出たのが新体制について。「彼の代理をしようと考えているわけでないし、戦略的な観点からいえば、まったく変わらない」と明言した。確かに、ラリー・エリソンはCEOを外れたといっても経営執行役会長として、新CEOの上に立つ格好。新体制でも、この三角形は変わらないようだ。

一方、サフラ・キャッツCEOは、「投資銀行家からこちらに移り16年以上になるが、すばらしい時代」と現状を喜んだ。特に「2億ドルの収益しかない時代を覚えているが、いまでは世界中のものすごい会社がパートナーになってくれている」とし、「ラリーの抱いた最初のビジョンが息吹いている」と前向きだった。

同じ期間中に「JAVA One」という旧サンマイクロシステムからオラクルが引き継いだエンジニアのコミュニィ的なイベントも開催。その基調講演も開催されるなど、アップルの「iPhone」発表の場としても知られたITの聖地「モスコー二」は、早くも熱気に包まれていた。

山内 哲夫 東洋経済 記者

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やまうち てつお / Tetsuo Yamauchi

SI、クラウドサービスなどの業界を担当。

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