関西国際空港の挑戦[3]--免税店エリアが大変身、意外な売れ筋とは?
航空収入自体は、大幅な着陸料値下げを実施していることから、新規就航が増えても収入拡大に直結しにくい状況にある。日本航空の減便の影響もあり、先細りも懸念される。それを非航空収入で補う、というのが関空の戦略だ。
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「航空系の収入は今後、一方的には増えていかないだろう。となると、就航便を増やして、それによってお客様にたくさん来ていただいて、商業施設での売り上げを伸ばしていきたい。いまの世界の空港は、ほぼこのような(非航空系に軸足を置いた)ビジネスモデルになっている」と、関空の福島社長は言う。
出国エリアでの滞留時間増が背景に
リニューアルした商業施設に足を運ぶと、実に様々な工夫が施されていることがわかる。
まず、若者に人気のブランド店が充実している。「コーチ」や「ブルガリ」などの定番人気の高級ブランドが並ぶのはもちろんのこと、カジュアル衣料ブランドの「ディーゼル」や宝飾ブランドの「スワロフスキー」なども国内空港では初めて出店した。
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ディーゼルの販売店員は、「日本人のご利用が多い。海外への渡航前にここでお土産を買っておいて、あとは現地での旅行を満喫する、というケースが多い様子。売れ筋はTシャツや下着、財布など」と話す。