「伊勢丹流」で衣替え、銀座三越改装の成算

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大型改装は近隣の競合にとっても脅威となる。松屋でMD(商品開発・調達)を担当する横関直樹執行役員は「銀座への来街者や顧客調査では、ブランドショップがあった方が買い物しやすいとの結果があるので、ウチはそこを押さえる。三越、松坂屋とそれぞれMDが変化した。安心はできないが、すみ分けはできる」と身構える。

米系ファストファッションのフォーエバー21を導入した松坂屋、伊勢丹流を取り入れた三越、オーソドックスな百貨店スタイルを貫く松屋。同一化で変わり映えしなかった百貨店各店にようやく個性が出てきたことは、ひとつ前進といえるかもしれない。

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(撮影:大澤 誠 =週刊東洋経済2010年8月7日号)

高橋 志津子 東洋経済 記者

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たかはし しづこ / Shizuko Takahashi

上智大学法学部国際関係法学科卒。東洋経済新報社に入社後は、会社四季報、週刊東洋経済、ムック、東洋経済オンラインなどさまざまな媒体で編集・執筆を手掛ける

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