疲れが取れない人がやりがち帰宅後の「悪習慣」 仕事後もストレスを感じる人の疲労リセット法
――「どうして昨日、返信しなかったの?」と次の日に言われるんじゃないかな、と考えてしまうんですけど……。
小林:メールに返信しないくらいで何かいってくる上司は、ちょっと考えものですよ。無視するわけではなくて、次の日、直接返事をすれば大丈夫だと思いますよ。夜は、自分中心な過ごし方をしても誰にも文句はいわれません。誰かに嫌われることを恐れないようにしましょう。
――そうですよね。次の日に、直接返事をすることにします。
小林:対人関係はストレスの大部分を占めますが、メールだと24時間どこにいても人とつながることができます。「ブラック刺激」から身を守るために、とくに夜は人と適切な距離感をとることを意識してください。
ストレス軽減には、リラックス方法を増やすこと
――わかりました。ところで、「ホワイト刺激」には、どんなものがありますか?
小林:私の場合は、タブレットやスマホに、ネット上でみつけた、真っ白な秋田犬の子犬の画像を入れています。まるまるとした可愛らしい無垢な表情を見ていると、一瞬で心が和みます。
――秋田犬の子犬の画像ですか。たしかに癒されそうですね。
小林:見るだけで自然に顔がほころんでしまうような画像はおすすめです。交感神経の過剰な興奮が抑まり、副交感神経の働きがアップします。心が落ち着く風景を見ることも、ストレスを軽くする効果があります。ほかにも、私はテレビドラマが好きで、お気に入りのドラマがあると、予定を入れずに真っ直ぐに家に帰ります。最終回が近づくと暗くなることもありますが。
ちょっとした楽しみ、小さな幸せでもいいので、自分なりのリラックス法を複数持っていたほうがいいでしょう。視覚、嗅覚、聴覚、触覚、味覚など五感の癒しを活用することで、副交感神経の働きをより高めます。
――顔がほころぶ画像を見たり、ドラマを見たり、気軽なものでいいんですね。音楽を聴いたり、読書をしたりするのも良さそう。
小林:もちろんです。脳が心地良いと思えることが重要です。そのときにアロマを焚いて香りをプラスしてみてください。ラベンダーの香りは、リラクゼーション効果や睡眠効果が高いアルファ波が増加するし、日本的な香りでも、杉や檜には交感神経の過剰な働きを鎮めるという効果があります。
自分が癒される香りを嗅ぐことで「ブラック刺激」を遠ざけて、夜の熟睡力を高めることができます。
また、好きな音楽を聴くことも気持ちを鎮めるのでおすすめです。最近の研究では、「ド」の音を528Hzの周波数に設定した音階でつくられた音楽が、自律神経を整えることがわかっています。この「528Hz音楽」は音楽配信などでもあるので一度聴いてみてはどうでしょう。
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