なぜ日産から高級幹部の流出が相次ぐのか ナンバー2が退任。ポスト・ゴーンは?

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幹部の退任が続く中、ゴーン社長は自らの後任をどう考えるのか

ゴーン社長を巡っては、昨年、トップを兼務するルノーで、方針対立から更迭したナンバー2のカルロス・タバレスCOO(当時)が、仏の自動車大手・プジョーシトロエングループ(PSA)のCEOに転じている。この一件は、真っ正面からぶつかり合う競合トップへの転身とあって、業界に大きな衝撃を与えた。

巨額の報酬でも話題を呼ぶゴーン社長は、かねがね「世界中から優秀な人材を確保するにはグローバルレベルの報酬が必要であり、報酬を制限すると人材獲得に支障が出る」と述べるなど、巨額の報酬が人材確保に不可欠な投資であることを強調している。ルノー、日産の双方で相次いだ高級幹部の離反。ゴーン氏は今、十分な報酬を与えてこなかったことを悔やんでいるのだろうか。それとも自らの指導力に限界を感じ始めているのだろうか。

(撮影:今井康一)

丸山 尚文 東洋経済 記者

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まるやま たかふみ / Takafumi Maruyama

個人向け株式投資雑誌『会社四季報プロ500』編集長。『週刊東洋経済』編集部、「東洋経済オンライン」編集長、通信、自動車業界担当などを経て現職

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