米中銀資産購入を月150億ドルペースで縮小決定 インフレ高進は一時的との確信度合いは弱める

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米連邦公開市場委員会(FOMC)は2、3両日に開催した定例会合で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを0-0.25%で据え置くことを決定した。毎月実施している資産購入については、月額150億ドル(約1兆7000億円)のペースで縮小を開始すると表明。新型コロナウイルス禍に導入した緊急支援策の解除を始める。インフレ高進については、一時的との認識について従来よりも確信の度合いを弱めた。

市場関係者の見方は以下の通り。

◎FOMC決定、150億ドルが最大のテーパリングペースを意味-BMO

FOMCの決定は、150億ドルが当面のテーパリング(資産購入の段階的縮小)の最大のペースになることを意味しているとBMOキャピタル・マーケッツのストラテジスト、ベン・ジェフリー氏は指摘した。

  • 2年債がアウトパフォームする一方で5年債が売られている理由はこれで説明される
  • 「FOMCは英中銀やカナダ中銀よりも遅く始める可能性もあり、後手に回って結局は劇的な利上げを行う必要に迫られるリスクがある」

◎11月からのテーパリング、可及的速やかな開始望む意向を示唆-RBC

FOMCが12月ではなく11月のテーパリング(資産購入の段階的縮小)開始を決めたことは、「若干タカ派的であり、できるだけ速やかに開始したい金融当局の意向を示唆している」と、RBCウェルス・マネジメントのシニア・ポートフォリオストラテジスト、トム・ギャレットソン氏が指摘した。

  • 発表されたペースでの今月からのテーパリング開始は、それが来年6月までに終了し、金融政策の次の段階が設定されることを示唆
  • 市場が来年に想定している利上げ回数はあまりにも多く、RBCの基本シナリオでは最初の利上げは2022年12月
  • 金融当局が資産購入を今月と来月に月額150億ドルずつ縮小するとのFOMC決定を踏まえたコメント
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