不倫、裏切りを繰り返す快楽主義者に欠けた視点 騒動から2年弱、再び批判にさらされる東出昌大

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いずれにしても、プレッシャーをかけるような姿勢ではなく、「これ見ておいて」「こんな感じなんだよね」などと穏やかに語りかけるようなスタンスで臨むのがベター。イソップの「北風と太陽」のように、力ずくで変えさせるのではなく、自分の意思で変わってもらうほうが再発予防につながるものです。

人間関係も損切りのタイミングが重要

次に「懲りない」「反省しない」人への主な対処方法は、喪失感を体験させること。同じ過ちを繰り返すほど、「この人といても何も変わらない」「一緒に働いても迷惑をかけられてばかり」などと思われて周囲の人々が離れていくものですが、往々にして本人はそのことに気づいていません。「このままではまずい」「変わらなければ失ってしまう」という危機感を抱かせるためには喪失感を体験してもらうのがいちばんの方法なのです。

東出さんのケースで言えば、「元妻や子ども、恋人への連絡を禁止する」「一定期間、仕事を全面自粛させる」「契約形態をシビアなものに変える。またはいったん契約解除する」などが考えられるでしょう。周囲の人々も、本当に東出さんのことを思っているのなら、もはや「信じて任せる」ではなく、「しっかり管理する」という段階に入っているのです。

どの改善方法も一度で解決するものではなく、「粘り強くつき合っていくしかない」のが、周囲の人々にとってはつらいところ。ただ、そもそも過ちを繰り返す人は、覚悟を決めてつき合っていくべき相手であることは言うまでもありません。それが「嫌」という人は潔く見切りをつけて、別の相手を探したほうがいいでしょう。

「嫌」と思いながらもズルズルとつき合い続けるほど、幸せに過ごせるかもしれない自分の人生が失われ、ストレスにまみれたものになっていくだけ。“損切り”という考え方は投資の世界だけでなく人間関係にも当てはまるところがあり、そのタイミングを間違えないことが自分の人生をより幸せなものにしていくのです。

木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者

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きむら たかし / Takashi Kimura

テレビ、ドラマ、タレントを専門テーマに、メディア出演やコラム執筆を重ねるほか、取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーとしても活動。さらに、独自のコミュニケーション理論をベースにした人間関係コンサルタントとして、1万人超の対人相談に乗っている。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

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