日本人トップは「7億円」、大日本印刷社長の報酬

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 エレクトロニクス事業などに進出したその後の功績も含め、「同社を世界最大の印刷総合メーカーに育て上げた」(アナリスト)と評価する向きも少なくない。近年は書店買収や出版社との提携に積極的だ。

社長就任から30年以上も経ち、長い在任期間が報酬の高さにつながったのは確かだろう。もっとも北島社長は
91年の長者番付で、納税額9950万円(推定年収2億円)として登場している。本人にとっては、「今さら騒いでも」という心境なのかもしれない。

ちなみに北島義斉副社長は北島社長の長男。大日本印刷はオーナー企業でないが、次期社長の有力候補とみられている。今や企業は社会的存在であり、あらゆるステークホルダーに向け、報酬の水準や算定根拠についてもしっかりとした説明が求められる。

■大日本印刷の業績予想、会社概要はこちら

(許斐健太、島大輔 =週刊東洋経済2010年7月10日号)

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