「守ろうとしていた人々に守られたことで涙が出た」トヨタの豊田章男社長が株主総会でリコール問題を陳謝

「守ろうとしていた人々に守られたことで涙が出た」トヨタの豊田章男社長が株主総会でリコール問題を陳謝

トヨタ自動車は24日午前、愛知県豊田市の本社で株主総会を開催した。就任後初めて議長を務めた豊田章男社長は、冒頭で昨年秋からのリコールなど一連の品質問題について陳謝。代表権を持つ取締役が月額報酬の一部を返納していること、役員賞与は前期に引き続きゼロとすることを説明した。役員報酬の水準や決定方法について、株主からの質問はなかった。

会場からは、次世代環境車への対応、ドライブレコーダーの標準装備についての考え方など、多岐にわたる質問が寄せられた。基本的には担当分野ごとに副社長が回答したが、質疑の過程で、豊田社長自身が思いのたけを語る場面も多く見られた。

 

今後のトヨタの成長戦略について豊田社長は、「お客、市場の変化に対応して、成長し続けていきたいというのが私の思い。世界一大きな会社になるより、良品を廉価でお客に提供するということを一人一人が徹底して追求することで、持続的な成長を図りたい」とコメント。5月に発表した米国の電気自動車ベンチャー、テスラ・モーターズとの提携についても、経緯を詳細に振り返った。

最も熱が入ったのは、2月の米国議会での公聴会に出席した時の心境についてだ。

「公聴会の4日前には米国に渡り、販売店経営者の別荘で稲葉良●(●=目へんに見る)取締役、ジム・レンツ・米国トヨタ自動車販売社長と3人で缶詰になった。言葉は悪いが、犯罪者のような境遇。稲葉、レンツの両氏も疲れ切り、私自身も病気になるのではないかと思った。このとき、公聴会まで平静でいること、一日に一度は心の底から笑うことを仕事として自分に課した」

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