「ゴルフ8」試乗!新型になっても変わらない価値

3気筒ターボ+ハイブリッドの仕上がりに驚く

eTSI アクティブの3気筒ターボ「1.0TSI エンジン」。最高出力は81kW/110PS(写真:Volkswagen)

日本で直列3気筒というと、永年にわたり軽自動車用として親しまれてきた。軽自動車にもゴルフ8同様にガソリンターボエンジンがある。またメーカーによっては、マイルドハイブリッド仕様もあり、ターボチャージャーによる過給がない車種でも、日常の用途では実用上での不足はない水準に達している。ましてガソリンターボエンジンともなれば、登録車(軽自動車より上級の小型車)を選ぶ意味を覚えさせないほど、動力性能は十分だ。ただし、軽自動車の場合は車両重量が900kg以下で、軽量だということを付け加えておく。

eTSI アクティブの外観(写真:Volkswagen)

これに対し、ゴルフ8の1.0Lガソリンターボ車は、試乗したeTSIアクティブで車重が1310kgある。そのぶん排気量は、軽自動車に比べて300cc以上も大きいが、3ナンバー車のゴルフで十分な動力性能を発揮できるのか、そこが興味深かった。

振動や騒音を感じさせない3気筒ターボ

運転をはじめて感じたのは、発進の滑らかさだけではなく、直列3気筒エンジン特有の振動や騒音を意識させないことだった。

エンジンは、ガソリンか、ディーゼルかでも振動や騒音の様子は異なる。同じガソリンエンジンでも直列4気筒と3気筒では、それぞれ振動と騒音の様子が異なる。上下に往復運動するピストンが、回転力に替えるクランクシャフトに燃焼の力を伝える時期が、4気筒と3気筒で違う。また、それぞれの気筒でガソリンを燃焼した際に、別の気筒がどのような工程(吸入・圧縮・燃焼・排気)にあるかによっても振動と騒音が変わる。もっとも振動や騒音が少ないエンジンは、直列6気筒だ。愛好家の間では、シルキー・シックスなどと言われ、絹のように滑らかで上質なという形容である。

各気筒の燃焼によってクランクシャフトに力が伝えられたときの入力と、それを打ち消す方向へピストンが動いている気筒が調和し、また6つの気筒があまり間を置かず次々に燃焼することにより、回転が滑らかになる。逆にもっとも振動が大きいのは、単気筒(1気筒)エンジンだ。ただし、それは良しあしというより、単気筒ならではの味わいとして好まれることもある。

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