若いリスナー急増「ラジオ復権」導いた3つの要素 人気パーソナリティの番組分析でわかったこと
この3番組以外にも、自身のラジオ番組で、自らのプライベートに関する発表をする芸能人は多い。また、ほかでは決して語らないようなエピソードが語られることもある。コロナ禍以降で、主なものを挙げてみると……。
木梨憲武に至っては、ナインティナイン・岡村隆史の結婚のニュースを受け、早朝の生放送中に岡村本人へ直接、電話し、祝福の声を伝えた。「いや~、出たね!」と、木梨は大喜び。急に電話された側はたまったものではないかもしれないが、リスナーにとっては、木梨の感情が最もよく伝わる方法だった。
ラジオが見直されている理由
このように、パーソナリティの本音を面白い、と感じてくれれば、そこに固定ファンが生まれる。パーソナリティとリスナーの距離感が信頼できるものと感じさせてくれるのが、今ラジオが見直されている理由の一つだと思うのだ。
もちろん信頼関係を続けるためには、裏切らない努力が必要だ。冒頭で引用した「ナインティナインのオールナイトニッポン」は2020年4月、岡村が単独でパーソナリティを務めていた際に出たある発言が「女性蔑視ではないか」と、社会的にも大きな問題となった。これなどは、節度を逸脱しリスナーを裏切る結果となった典型的なパターンだと思う。
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