子どもが調子に乗るほど褒められる親が凄いワケ 親の言葉が「心のセーフティネット」になる
つまり、親が子どもをほめて、その子が調子にのるくらい喜ぶということは、ほめる語彙を持っているしほめ方がうまい。もしくは、素晴らしいマネジメント力を持っているということです。
それでも「ほめると調子にのるのが心配」ととう人には、「お子さんが調子にのっている状態と、へこんでいる状態、どちらがいいですか?」と聞きます。そうやって聞かれれば、「調子にのっているほうがいい」と答えますよね。「自分なんてダメだ」と落ち込んでいる姿を見るより、「オレってすごい~」と自己肯定感が上がりまくっている姿を見るほうがいいじゃないですか。むしろ人生の中で調子にのれるときは多くないのだから、調子にのれるときにのっておいたらいいのです。
ほめられて努力しない子にならないか心配?
おそらく、ほめられることで調子にのってほしくないという人は、「今後それをやらなくなるのが心配」ということなのでしょう。
たとえばテストで100点をとって、調子にのって勉強しなくなるとか、スポーツで大活躍をして、調子にのって練習しなくなるということが心配なのです。「勝って兜の緒を締めよ」ではないですが、油断せずに気を引き締めてほしいと思っている。
そして成長し続けてほしいのですね。それも親心。気持ちはわからなくもありません。
でも、何かを達成して嬉しいのなら、その感情をしっかり味わわせることは大切です。頑張っていい点をとっても「まだまだ」、100点をとっても「まだまだ、油断するな」……。これでは常に不満足感が残ります。そして、今後の人生で大きなことを成し遂げても「まだまだ」という焦燥感がつきまとうのです。これは不幸ではないでしょうか。
「そうは言っても、社会は厳しいものだから……」
これもよく言われることです。天狗になっているとすぐに鼻をへし折られるのではないか、世間知らずと笑われるのではないか。親である自分が伝えておかなくてはと思うのですね。
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