「GU」が話題の赤ちゃん番組とコラボした深いワケ テレ東「シナぷしゅ」Tシャツが大人気で即完売

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「ジーユーには若いスタッフも多く、ベビーブームが起きています。自分の子どもにもジーユーを着せたいと言うのです」

まさに社内外の声からGU babyの開発が始まった。

そしてまた社内から自然と「シナぷしゅ」の名前が出てきた。聞いてみるとみんな知ってるという。

「赤ちゃんの服って何だろう、と悩んでいたのです。おうち時間が長くなり、自宅での日常生活で赤ちゃんの感性を養うにはどうしたらいいかとの声も届いていました。“感性を育む”役割も赤ちゃんの服にあるのでは?シナぷしゅを作っている人たちは赤ちゃんのことを真剣に考えているようだしセンスもいい。お話を聞いてみたいと思ったのです」

よくある「キャラクター使用契約」ではない

飯田氏の側も、興味を持ってもらえたのならと会うことになり、番組作りへの思いを語った。話してみて、平松氏は強く惹き込まれた。

「ぼくらだって真剣に取り組んではいましたが、この人たちはどこまで赤ちゃんについて真剣なのかと感心しました」

とんとん拍子でコラボの話が進んだが、よくある子ども向け人気番組のキャラクター使用契約ではない。例えるならアドバイザーのような役割で、飯田氏たちはGU baby開発の打ち合わせに足しげく参加した。

シナぷしゅのキャラクター・ぷしゅぷしゅも、使ったのはなんとポケットの中だ。

ポケットから飛び出したぷしゅぷしゅ。赤ちゃんが遊びたくなるアイデアだ(写真:ジーユー)

平松氏がうれしそうに語る。

「子どもはポケットが好きなので、ぷしゅぷしゅがポケットの中にいてそこにいろんな世界が広がっていることを触って感じさせるようにしました。見えないところになぜコストをかけるんだ?と言われましたが、赤ちゃんがほんとに喜ぶんですよ」

普通は目を引くために使うキャラクターを、ポケットの中に使う。そこに「GU baby×シナぷしゅ」のコラボレーションが象徴されている。キャラクターで商品を売りましょう、という話ではなく、一緒に赤ちゃんを喜ばせよう、子育てを楽しくしよう。そういう、「思い」の共有としか言えないコラボレーションだったのだ。

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