レナウンが中国企業の傘下入りへ、窮地の名門アパレルに中国大手紡績が4割出資
経営再建中の老舗アパレル・レナウンに、中国の紡績大手・山東如意集団が第三者割当増資による資本参加を提案していることがわかった。レナウン側も受け入れる見通しで、出資比率40%で最終調整が進んでいる。実現すれば中国企業が東証1部上場企業を傘下に入れる初めてのケースとなる。
レナウンの業績は2010年2月期まで3期連続の営業赤字。その過程で、アクアスキュータム、レリアンなど同社にとって虎の子といえる主力ブランドの売却を余儀なくされてきた。
その結果、今期の売り上げは690億円まで縮小し、直近のピークだった07年2月期の3分の1程度になる見通し。
今期も5億円の営業赤字が残ると会社は予想しており、経営の先行きは不透明だ。信用力の低下も深刻で、一部の取引先からは仕入れに際して担保を要求されている。
レナウンへの出資を検討している山東如意集団は、毛紡績では中国トップ級。09年の売上高は107億元(約1450億円)で、山東省の済寧市に本社を置く企業だ。独自開発した極細ウール糸「如意紡」で知られ、今年1月には中国政府から「国家科学技術進歩一等賞」を授与されている。
レナウンは株主総会を5月27日に予定している。両社はそれまでに資本提携を発表する方向で交渉の詰めを急いでいる。
>>>>詳細を『週刊東洋経済』2010年5月29日号(5月24日発売)に掲載しています
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