世界企業が次々と「大坂なおみ」を起用する理由 ナイキやLVMH、リーバイスは何に惹かれたのか
有名人を利用した今日のブランド戦略の世界では、写真キャプションは言葉よりも雄弁にものを言う。しかし、大坂なおみのキャプションは明らかに控えめだ。
「とにかくあきらめずに頑張ります」と、23歳のテニス・チャンピオンは、自身が優勝した全豪オープンの4回戦をうまく切り抜けた後に、インスタグラムに投稿したコートでの2枚の写真とともにこう書いた。
昨年9月には彼女がコスチューム・インスティテュート・ガラで共同司会者をつとめるという、メトロポリタン美術館の一場面で始まるスライドショーに対して「とても素敵」と一言。
ルイ・ヴィトンやナイキ(どちらも彼女のスポンサー)を装った写真の下には、簡単に「yo」。
活況を呈する「大坂なおみ」ビジネス
おそらく、彼女の何気なさは、ソーシャルメディア上で自分を守るための1つの方法なのだろう。多くの多弁なセレブたちは自発的に誤りを犯しているが。
「プロフィールを見ただけではその人のことはわかりません」と、大坂は最近述べている。「人の人生を垣間見ることができると思うのは、ある意味で、少し間違っています」。彼女はインスタグラムへの投稿を忘れないようにしなければならないと述べた。「なかなか覚えていられないので」。
とはいえ、彼女のプロフィール(それは完璧なものだ)は、彼女のビジネスがどれだけ活況を呈しているかを確かに伝えている。実際、大坂は耳からヒップまでありとあらゆるものに関わっている。ビーツとヘッドフォン、ナイキとアスレジャー、リーバイスとデニム製品を制作している。
ドレスは? 日本とアメリカ由来のブランド、アディアムとの協力でデザインを手掛けた。水着は? フランキーズ・ ビキニとの協力でコレクションを制作した。