本当?ドラゴン桜「性格悪い奴は東大落ちる」根拠 「藤井」のモデルが語る成績向上に必要な資質

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そもそも勉強というのは、「向上心」から行うものです。

「もっと頭が良くなりたい」

「いい学歴が欲しい」

「将来もっと稼げるようになりたい」

そういった願望があって、自分を高めようとして努力するのがつねだと思います。努力って「自分に足りない部分がある」から行うものですよね。「数学ができない」「もっと英語ができたらいいのに」と自分の至らない部分を自覚しているからこそ、努力を積み重ねていくのだと思います。

そのときにいちばん重要になってくるのは、「自分のどこができていないか」と向き合うことです。頭のいい人や東大に合格する生徒は、自分を客観的に分析する能力が高いです。しっかりと「自分はここができていないから、こういうふうに勉強しよう」という思考を組み立てられ、だからこそ成績をどんどん上げていくことができます。

テストは満点より悪いほうが意味がある

模試で全国1位を取った東大生に話を聞いたことがあるのですが、彼は模試の成績が悪ければ悪いほど喜んでいたと語っていました。

「満点だったら、自分ができていないポイントが1個もわからなかったということ。逆に点数が悪かったら、その分、自分のできていないポイントがたくさんわかったってこと。だからこそ、点数が悪いほうが自分の至らないポイントがわかって、模試を受けた意味があったってことだと思う」

これと同じように、模試や他人からの評価・他人の指摘に対して、しっかり耳を傾ける人は成績が上がりやすいです。客観的に自分が至らないポイント、つまり対策すればもっと上にいけるという箇所をしっかりと聞き入れる素直さを持っているからこそ、努力を積み上げられるのです。

そう考えると、受験も仕事も、実は評価するのって自分ではないですよね。テストを採点するのは大学側です。仕事の評価を下すのは自分ではなく、先方の会社であり、顧客です。つまりは、自分が評価者ではないのです。それなのに、自分だけの評価で「自分はこうなんだ」と考えるのって、実は傲慢なことなんですよね。

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