橋下徹「首相、自治体首長は真っ先にワクチンを」 視聴者投票「容認できる64%」、非常時だからこそ
以下、番組内での主な発言
岡部信彦氏:余ったワクチンをどうするかというのであれば、捨てるのはもったいないわけですから、いちいち手続きを取っていると、いつまでも保管できないですから、身近なところで優先的な人に接種するのは「あり」だと思う。ただ、優先接種というものをある程度決められている以上は、そこのところも配慮しなくちゃいけないことだし、特定の人が受けたから細かい話でやっていると、結局、進まなくなってしまうと思う。
優先接種というのは、もともと新型インフルエンザ対策の時からずっと言ってきたのですが、あんまり細かいところまで決め始めると、誰が偉い偉くないという話になってきてしまい、結局、進まないのですね。
でも、本来ならば、誰がその次の優先であると、ある程度は決めて合意を取っておく必要があると思います。
ちょっと話が長くなりますけれども、アジア型インフルエンザという、世界的なパンデミックインフルエンザなのですが、そのときにはワクチンができた。日本で。しかし優先接種という考え方がなかったので、行政を優先にするのか民意を優先にするのか、困っている方……。圧倒的にいろんなところから申し込みが来てしまって収拾がとれなくなったということが経験的にはあるようです。
政治家が有事のときに重要な存在でない
橋下徹氏:余ったワクチンだから、ではなく、まずは自治体のトップ、それから総理は真っ先に打つべきだと思う。事前に説明しておくべきだという声もあるが、(自治体トップの接種が批判されたのは)『有事のときに政治家がこれだけ重要なのだ』というのを、政治家の方がちゃんと国民に知らせることなく、ここまで来てしまった結果だと思う。
最後、政治家とは有事のときにルールとか法制度、これを乗り越えていく。役人とかが「無理です!無理です!」と言ったときも、それを乗り越えていくのが、本来の政治家の役割なのだが、それをこれまでやってこなかったから、国民からすると有事のときに「政治家が重要なのだ」と思われてない。