「人付き合い下手」な人が気づけない思考のクセ 幼少期からの「恥の思い込み」が生きづらくする
「相手の言動の裏を勘ぐってしまう」「自分の感情を素直に伝えられない」「人間関係をうまく築けない」……そういった悩みの原因の大半は、自分の外側ではなく、自分の内側にあります。心の中で迷子になっている本当の気持ち(=未処理の感情)が引き起こしているのです。等身大の自分を受け入れて、ラクに生きたいと思いませんか?
2万人を超える女性のサポートの経験から認知行動療法をベースとした「4nessコーピング」を開発した、日本心理学会 認定心理士の城ノ石ゆかりさんによる連載「そろそろ『わたし』でいきていく」。エンターテイメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボにより一部をお届けします。
相手を信頼できない人の、思考のクセ
彼はいつも親切だけど、腹の中では何を考えているかわからない。
彼女は友達のフリをして、実は私を出し抜こうと機会を狙っているのでは……。
そんな思考が頭をよぎってしまうのだとしたら、目の前の相手を信用して、裏切られるような人生をきっと誰よりも恐れているのでしょう。
たとえば浮気をする人の本当に悲しいところは、人は誰でも浮気をするかもしれないという認知を持ってしまうところにあります。
独身時代は散々浮気をしてきたけれど、結婚後は浮気を必死でガマンしているような夫は、妻の行動を厳しく束縛しがちな傾向があります。自分が浮気をしていたから、浮気しない人が世の中にいるなんて信じられません。だから妻をいつも自分のコントロール下に置いて安心したいのです。
結果どうなるかというと、束縛に疲れた妻がほかの男性に救いを求める──つまり「妻が浮気をするかも」という夫の疑念が、そのまま現実になってしまいます。
人の潜在意識の力を甘く見てはいけません。潜在意識は現実化するからです。
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