人気の200万円級「コンパクトSUV」はどれが買いか

7モデルを比較して見えた個性と売れる理由

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現在、販売されているABセグメントのコンパクトSUVは、先に挙げた7モデルだが、そのうちAセグメントに当たるのは、ジムニーシエラとライズ/ロッキーの3モデルだ。そして、残りのヤリスクロス、CX-3、キックス、ヴェゼルの4モデルがBセグメントとなる。この7モデルを個別に見ていこう。

まず、最も小さなモデルとなる、ジムニーシエラ。このクルマは、ほかの6モデルとは明らかに異質だ。

スズキ ジムニーシエラ(写真:スズキ)

乗用車ではなく、実用性を重視したクロスカントリー4WDだからだ。さらに軽自動車をベースにするため全長は短く、車幅も狭い。端的に言って室内は狭く、内装の質感も低い。また、3ドアである点も他のコンパクトSUVと異なる。

しかし、これだけ小さく、これだけ本格的なオフロード走行性能を備えたクルマはほかにない。唯一無二の存在なのだ。ライバルうんぬんではなく、ジムニーに惚れ込んだ人が購入するクルマと言える。

一方、ライズ/ロッキーの兄弟車は、まったくもって普通の乗用車的なSUVだ。サイズはミニマムだが、大きなタイヤを装着し、SUVらしく見栄えがよい。もっと大きなクルマに見えるのだ。

ダイハツ ロッキー(写真:ダイハツ)

インテリアデザインには遊び心があり、質感もまずまず。さらに衝突軽減自動ブレーキなど、先進安全装備も充実している。また、FFと4WDが選択可能だ。ハイブリッド仕様は用意されていないけれど、2WDでWLTCモード18.6km/L、4WDで17.km/Lの燃費性能は上々。

2020年1~6月の新車販売ランキングで1位になったのも、納得のデキのよさを誇る。ちなみに、ライズとロッキーの外観上の違いは、フロントバンパーのデザインのみ。ボディカラーやグレード構成の一部も異なるが、どちらを買うかはデザインと、トヨタかダイハツかという販売店で選ぶとよいだろう。

フロントバンパーのデザインが異なるライズ(写真:トヨタ自動車)

Bセグメントは激戦区

BセグメントのコンパクトSUVは、4モデルが競う激戦区だ。

2020年8月末に発売されたヤリスクロスは、新車販売ランキングでヤリスに大きく貢献した。

トヨタ ヤリスクロス(写真:トヨタ自動車)

ヤリスクロスはヤリスの派生車という扱いのため、ヤリスの販売台数に含まれるのだ。それもあってか、2020年通年の新車販売ランキングでは、ヤリスクロスを含めたヤリスが1位を獲得している。そして、このヤリスクロスは、実に欠点の少ないクルマである。

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