ベンツ「Cクラス」刷新の破壊力 もはや高級車は排気量では語れない

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エンジンにターボチャージャーをつけ、走りと燃費を両立させた

Cクラスにとっての長年のライバルともいえるのが、同じドイツのBMWが手掛ける「3シリーズ」。こちらも最量販の“定番”セダンだ。国内では年間平均1万5000台~2万台を販売しており、Cクラスを上回る。「安全」のイメージが強いメルセデス・ベンツが走行性能を強調したのも、「走り」重視のBMWを意識してのことといえる。3シリーズの価格帯は466万~640万円と、Cクラスより一段高い。旧モデルから価格水準を大きく変えず、機能や装備を充実させたCクラスで、ベンツはBMWの牙城切り崩しを狙う。

2013年のメルセデス・ベンツの国内販売台数は過去最高の5万3731台だった。上野社長は「次の目標は6万台」とかねてから公言。8月からは国内2カ所目の新車整備センターが愛知・豊橋で稼働し、新拠点の開店や既存店の拡張など、販売基盤の拡大も続々と進む。ベンツの今年4~6月の販売台数は、消費増税後の反動減で前年比2ケタ減だったが、今回の「Cクラス」、そして5月末発表の小型SUV(スポーツ多目的車)「GLAクラス」が加われば、「7月以降は前年比でプラスに持っていける」(上野社長)という。駆け込み需要で膨らんだ1~3月の貯金も考えると、2014年も過去最高台数の連続更新も視野に入ってきそうだ。

(撮影:尾形文繁)

 

中川 雅博 東洋経済 記者

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なかがわ まさひろ / Masahiro Nakagawa

神奈川県生まれ。東京外国語大学外国語学部英語専攻卒。在学中にアメリカ・カリフォルニア大学サンディエゴ校に留学。2012年、東洋経済新報社入社。担当領域はIT・ネット、広告、スタートアップ。グーグルやアマゾン、マイクロソフトなど海外企業も取材。これまでの担当業界は航空、自動車、ロボット、工作機械など。長めの休暇が取れるたびに、友人が住む海外の国を旅するのが趣味。宇多田ヒカルの音楽をこよなく愛する。

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