限界まで頑張る人が心の崩壊に気づけない不幸 「お断り」できるようになる3つのポイント
最後に、本書の中では「タイムラグを作って回避する」「自分をジャッジする人から離れる」「思考を外在化して心の健康を維持する」など具体的な「NOを言える人になるための方法」をご紹介していますが、ここでは、その前提となる3ステップをお伝えします。
まず人間関係の中で不快感を覚えたら、率直かつ客観的な意見を言ってくれそうな信頼できる第三者に相談してみましょう。ここでポイントとなるのは、「自分が気にしすぎなのでは?」「これくらい我慢できる」とひとりで判断しないようにすること。まず、「NOを言っていい案件かどうかを確かめる」ことで心が楽になります。
「アイ・メッセージ」とは、アメリカの臨床心理学者とマス・ゴードンが『親業』という本の中で提唱したコミュニケーションの方法で、「私を主語にして、自分がどう感じたかを伝える」ものです。
具体的には、「そういうことをされると、私はつらいです」「そういうことを言われると、私は悲しいです」と伝えます。気持ちを伝えるには他にもいくつかの技術が必要ですが、まずは「アイ・メッセージ」で伝えることを意識してみてください。
誠実に気持ちを伝えても相手に聞く気がない場合、「あなたを大切にしない人」と認めましょう。たとえ、それが親や友人、同僚であっても、躊躇なく「心の中でNOの棚に分類」し、接触しないことを基本にします。
相手からのメールを迷惑メールのフォルダに振り分け、目につかないようにするのもいいでしょう。できるだけ相手からの情報をシャットアウトすることが、あなたを守りいたわることにつながります。
限界まで頑張らない生き方
相手との関係性によって、NOを言えるようになるための対処法は変わることもあります。まずは日々の生活の中で本書で紹介している「NOを言える技術」を実践してみましょう。本当に「これ以上無理」という限界まで頑張ることが必要なのか、自分が穏やかに生きるために何が必要なのか、今一度考える機会になればと思います。
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