「人事の噂」好き上司が20代に煙たがられる理由 できる人は「コントロール不能なもの」に無関心
彼らにとっては、経営幹部の人事の噂話はまさに雑音であり、できる限りそんなことに気を使いたくないものでしょう。
事が起こってからは説明責任に集中すべき
ですから、中間管理職層であることが多いわれわれ中高年層は、ことが起こる前の「噂話」に気を取られてはいけません。しかし、一方で、一度ことが起これば話は変わります。先にも述べたように経営幹部人事は会社の方向性を決める大事なことです。
そのため、中間管理職層は今回の経営層の人事の「意味」がどのようなものであるかについて、若手や後輩たちに説明してあげる責任はあるでしょう。「この人がこのポジションについたからには、おそらく事業戦略にはこういう変化がある」というようなことです。
ことが起こったあとは、管理職はそのネットワークを使って意味を知るべきであり、無関心でいてはいけません。
もし、経営層人事について、若者でも納得できるような合理的な説明ができなければ、そのあとのマネジメントや指導にマイナスの影響が出るでしょう。
「この人は、会社の経営方針のコアな情報にアクセスできない人なのだ」「情報を手に入れるための人的ネットワークがない人なのだ」と思われ、上司や先輩として力不足な人、頼りない人だと思われてしまうかもしれません。
フォロワーとしては強いリーダー、能力のあるリーダーについていきたいと思うものです。繰り返しになりますが、事前の無責任な噂話と、事後の説明責任とはまったく異なるものです。前者はできるだけ避け、後者に力を注いでいきましょう。
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