「クラブハウス初心者」がまだ知らない危険な罠 急拡大の中で見えてきた「マナーとルール」
・本人が開示していない個人情報に触れない
社名、家族構成など、相手がインターネット上で開示していない個人情報に触れないことが重要だ。普段から密に連絡をとる間柄であれば、なんとなく相手の温度感や、開示している範囲、インターネットに対する警戒心がわかる。しかし、Clubhouseを介して久々に話す相手との会話だと、うっかり口が滑ることもあるだろう。相手のプロフィール設定を確認してから会話したほうが無難だ。
また、子どもの名前なども要注意。「そういえば◯◯ちゃん、何歳になったんだっけ?」など、悪気なく口を滑らせてしまうこともある。インターネットへの警戒レベルは人それぞれなので、不安があれば事前にお互いのNG事項を聞いておくのもよいかもしれない。
・居住エリアがわかる話はしない
「○○ちゃんとは近所仲間で〜」など、具体的な地名が入らなくても、どちらかが最寄り駅を公開していれば居住エリアが推測できてしまう。また、油断しそうなところだと、近所の飲食店の話も気をつけたほうがよさそうだ。
・基本的に相手のことは「表示名」で呼んだほうが無難
2021年2月現在は実名登録が原則であるものの、クリエイターなど、本名非公開の人も多く登録している。仮にトーク相手とオフラインで親しい間柄であっても、本名や本名由来のあだ名で呼べば身バレしてしまう。うっかり呼ばない配慮が必要だ。
まだまだある「リスク」
・知らない人から招待してもらうのは高リスク
招待を受けるためには、電話番号が必要だ。しかし、招待枠が欲しいからと言って、SNSで「枠が余っていたらください」と呼びかけて、知らない人から枠をもらうのは危険と言わざるをえない。なぜなら、相手が受け取った電話番号情報をどう使うかわからないからだ。まずは、信頼できる知人に声をかけたほうが安全だろう。
・会社員は「自社のルール」を逸脱しない
プロフィール欄に勤め先を明記して使う人も多いだけに、一般社員の利用について、対応に追われている企業もある。
ある企業で広報を担当しているAさんは「本来なら、社名を出してのメディア出演やトークイベントをするには事前申請と広報チェックが必要です。しかし、Clubhouseをオンライン飲み会感覚で使う社員も多いんです。仲間内の話といっても、関係者や取引先が聞いている可能性もある。他社ではすでに公開roomで企業秘密を口をすべらせてしまうケースもあったようで、弊社もガイドラインの作成に追われています」と苦労を語っていた。
Clubhouseは会話のログが残りにくく、海外では「犯罪・ヘイト・デマの温床になっている」という指摘もある。まだ情報が少なく、手探りで使っている人も多いと思われる。まずは慎重に、注意深く利用したほうがいいだろう。
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