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定年夫婦が「共通の趣味」など持つ必要がない訳 新婚の頃のように「一緒に楽しむ」のは至難

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  • 大江 英樹 経済コラムニスト、オフィス・リベルタス代表
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逆に、相手が興味ないのに自分に付き合ってくれるというのも、かえって気を遣うので疲れるものです。だからこそ無理して相手に付き合う必要はありません。それぞれが自分の趣味を楽しみ、相手の邪魔をしない、相手を尊重するようにすればいいのです。

仮に、2人がまったく同じ分野の趣味を持っていたとしても、かなり厄介なことがあります。それは、どんな趣味にも「自分流」や「こだわり」というものがあることです。

例えば、定年後に奥さんと一緒にゴルフを楽しみたいと思ったとします。ゴルフが趣味という男性は多いですから、奥さんと一緒にできれば楽しいだろうと思うでしょう。

身内に教えられると「カチンと来る」ことも

でも、同じぐらいの腕前ならともかく、相手が初心者であれば「教えたい」という誘惑に駆られます。実はこれがくせ者なのです。何か習い事をする場合、専門の先生やプロから習うと素直に聞けることでも、身内に教えてもらうと素直には聞けないということがあります。

私は物を書いたり、講演したりするのが仕事ですが、私の妻も経済誌のWebサイトに時折コラムを書いたり、セミナー講師をしたりすることもあります。家でセミナーの練習をしているのを聞いていると、つい口を出したくなります。

でも妻に言わせると、「あなたに言われるとカチンとくる」のだそうです。これが赤の他人であれば、言われたことを素直に聞けるのですが、夫婦間でのアドバイスは素直には聞けません。私の場合は仕事に関することですが、これは趣味でも同じでしょう。

教えるほうも、相手がうまくできなかったりすると、イライラしてつい厳しい口調になってしまったりする。他人であれば遠慮してそこまできつく言わないのに、身内なのでつい遠慮のない言葉使いになってしまうこともあります。これでは楽しいはずの趣味が逆にストレスになってしまいます。

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【お互いが好きなことをして、お互いに干渉しない】

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